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福山港は広島県東部に位置し、古くは鞆地区において貿易船の寄泊所や潮待所として栄え、江戸時代の福山城築城以降は城下町の経済文化の進展に重要な役割を果たしてきましたが、昭和36年の日本鋼管の誘致決定を契機に、昭和38年の重要港湾指定、昭和39年には、備後工業整備地域特別地域の指定を受け臨海工業用地の造成及び公共ふ頭の整備により工業を中心とする広島県備後地域の産業の中心として発展してきました。平成9年度には外貿コンテナ貨物を取り扱う岸壁(-10m)2バースの位置付けを主な変更とした港湾計画の改訂を行い、平成17年および平成23年にそれぞれ1バースずつ供用開始しています。
また、平成21年には埋没した航路(水深16m)の機能回復に伴う、本航路の浚渫を完了し、更には近年の船舶大型化に伴い、資源の安定的かつ安価な供給のために平成23年5月に国際バルク戦略港湾に選定されました。
- 福山港では、鋼材や船舶及び造船関連資材の輸出増加が見込まれていますが、現在、岸壁が大型船非対応のため入港船舶が喫水調整を行うなど、非効率な輸送を余儀なくされています。また、コンテナターミナルでは、岸壁の必要延長不足のため滞船が発生しています。
そのため、我が国の基幹産業である鉄鋼業や造船業等の国際競争力の維持・強化を図ることを目的として、福山港においてふ頭の再編と併せて港湾施設の改良を行います。
この事業により、地域産業の国際競争力強化、国際コンテナ戦略港湾阪神港の基幹航路の維持・拡大等の効果が期待されます。
- 昭和38〜45年度の本航路(水深16m、幅350mの航路)の一部埋没による船舶の積載貨物量を減じる喫水調整を解消するため、平成17年度より機能回復のための浚渫事業を実施し、平成21年12月に完了、供用を開始しました。これにより貨物の積載効率が向上し、物流コストが削減されます。よって、港湾背後に立地する主要企業の国際競争力が確保され、我が国の産業及び経済の振興、雇用の確保が期待されます。