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陸と海が接する沿岸域の浅場(干潟・藻場等)は、人と海のふれあいの場であるとともに、多様な動植物の宝庫でもあります。さらに水質浄化等、自然と共生する豊かな瀬戸内海を創造する上で重要な役割を担っています。
しかしながら現在、瀬戸内海の沿岸域では、干潟や藻場、自然海岸が埋立地や護岸などの人工構造物へと変わったことにより、潮干狩りや磯遊びなど、人と海のふれあいの機会が減少し、また多様な生物の生息場、産卵場、育成場も減少しています。
さらに水質の悪化により、藻場の喪失、赤潮の発生などの問題が発生し、このため漁業資源も減少しています。
瀬戸内海が、世界に誇る景勝の地として、また貴重な漁業資源の宝庫として、その恩恵を国民が等しく享受し、後代に継承していくためには、瀬戸内海にふさわしい環境を確保し維持すること及びこれまでの開発等に伴い失われた良好な環境を回復することが必要です。
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