境港の整備
港格/重要港湾
管理者/境港管理組合
指定年月/1951年1月
境港の概要
境港は北方を島根半島を遮蔽された良港で、地理的にも敦賀(つるが)港、関門(かんもん)港のほぼ中央に位置し、阪神、山陽、九州の各経済圏とも密接な関係を有する港です。また、古くから大陸貿易の拠点港として重要な位置も占めてきました。
また、2011年1月に山陰地方初の総合静脈物流拠点港(リサイクルポート)に指定され、同年11月には日本海側拠点港《国際海上コンテナ、外航クルーズ、原木》に選定されました。これにより更なる利便性向上のための取り組みの促進も期待されています。
外港中野地区 岸壁(-12m) 延長240m 整備期間:2012年度~2016年度
境港では外貿貨物(原木、リサイクル等)需要の増加、船舶の大型化に伴い、貨物ヤードや対応岸壁の不足から貨物の横持ちや大型貨物船の沖待ちが発生しています。このため2012年度より3万トン級大型貨物船に対応した水深12mの国際物流ターミナル整備を行いました。本事業により大型船に対応した取扱能力の向上と既存岸壁の利用再編による利用効率化が期待されます。
外港竹内南地区 岸壁(-10m) 延長280m 整備期間2015年度~2019年度
山陰地方は国内海上輸送網のミッシングリンクとなっており、境港周辺の企業は、非効率な輸送方法を選択せざるを得ない状態となっています。また、境水道沿いの既存施設は老朽化や背後用地の不足、船舶航行の安全性確保の観点から、他地区への移転・集約が急務となっています。さらに、境港に定期就航している船舶が利用している岸壁は耐震強化されていないことから、大規模地震発生時の物流・人流機能の確保が課題となっています。
このため、新たな国内RORO船や大型クルーズ船の就航にも対応した貨客船ターミナル(耐震強化)を整備するとともに、境港のふ頭再編を行い、物流・人流機能の効率化による山陰地方の産業競争力強化を図っています。
外港地区防波堤(2) 延長3,850m 整備期間:1968年度~2022年度
外港地区防波堤(2)-1 延長300m 整備期間:2006年度~2011年度
防波堤(2)は、外港各地区の諸施設を日本海の荒波から防護し、港内の静穏度確保のため、1968年(昭和43年)から2006年までに延長3,730mが整備され、同年、防波堤(2)-1に着手し、2011年に延長300mを整備しました。防波堤(2)の残り120m区間も2022年に完成し、港内静穏度確保による荷役稼働率向上を図っています。
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防波堤(2) | 防波堤(2)荒天時 | 防波堤(2)-1荒天時 |
江島地区~渡地区 江島大橋 橋長1,446.2m 整備期間1987年度~2004年度
江島大橋は島根県側の江島地区と鳥取県側の渡地区にまたがる境港内の物流の円滑化、港と背後圏の広域ネットワークの形成を目的として整備を進め、2004年10月に供用開始しました。江島大橋は橋脚と橋桁が一体となったコンクリート構造(PCラーメン構造)になっており、橋全体で外部からの力に耐える構造となっています。また、橋の下には中海に位置する、米子港、安来港、松江港へ向かう、5,000トン級の船舶が航行できるクリアランスを確保しています。そのため中央径間(橋の中央に位置する2本の橋脚の間隔)が250mあり、PCラーメン構造の橋梁としては日本一の長さになっています。
また、本橋梁はテレビCMで「ベタ踏み坂」として紹介され全国的に有名になったことから観光名所にもなっています。
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外港昭和南地区 外貿コンテナの荷役状況 | 外港昭和南地区 木材チップの荷役状況 | |
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外港昭和南地区 原木の荷役状況 | 外港竹内南地区 クルーズ客船 | |
外港昭和南地区外港中野地区 クルーズ客船 | 外港中野地区 原木の荷役状況 |