国土交通省中国地方整備局 境港湾・空港整備事務所

なるほど港湾

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貨物が行き交うみなと

○コンテナ
貨物を効率的に輸送するため、世界共通にサイズが統一された箱(輸送容器)。アルミ製が多い。コンテナのサイズは通常、長さで表され、10、20、40フィート(それぞれ約3、6、12メートル)のものが多い。奥行きと高さは8(約2.5メートル)フィートが標準。

○コンテナ船
コンテナを運ぶコンテナ専用の貨物船。コンテナを3000個以上積むことができる。早く大量の貨物を運べるため、海上輸送の主役として活躍している。
【境港には韓国・中国と、浜田港には韓国とを結ぶ定期コンテナ航路があり毎週コンテナ船が入港しています。】

○チップ船
紙の原料となる木材チップを輸送する船。

○トン数
・純トン数/船の大きさを表す単位。総トン数から機関室など、船が航行するために必要な部分をのぞいた重さのこと。
・総トン数/船の大きさを表す単位。船の内部の容積を表す。
・重量トン数/船が積める貨物の重量トン数のこと。
・排水トン数/船の排水容積に海水の比重を乗じたトン数のこと。お風呂で水があふれるように船があふれさせる水のトン数のこと。

○ガントリークレーン
車輪がついていて地上のレールの上を走ることができるので、船が着いたところに自由に移動できるクレーン。コンテナ埠頭に設置されるものが代表的。
【境港では外港昭和南地区岸壁(-14メートル)(通称5万トン岸壁)に設置されています。】

○コンテナヤード
船から積み降ろしたコンテナを保管したり、受け渡したりする場所。

○木材チップヤード
紙の原料となる木材チップを貯蔵する場所。

○セメントサイロ
コンクリートの材料のひとつであるセメントを貯蔵するための円筒状の施設。

○石油ドルフィン
石油タンカーが安全に荷役できるように、陸岸から離れたところに設置された係留施設のこと。

○コンテナターミナル
コンテナを運ぶときに、海運と陸運とのつなぎめにあたるふ頭のこと。コンテナを受け取ったり、預かったりするところでこれに必要な機械や、それを管理している施設を持った地域のこと。

○FAZ(ファズ)
FAZ(Foreign Access Zone)輸入促進地域のこと。大都市に集中していた輸入貨物の窓口を地方にも拡大し輸入の効率を上げるために国が指定した地域のこと。
【全国に22ヶ所(平成14年4月現在)あり、境港周辺地域は平成7年に日本海側の地域では初めてFAZに指定されました。】

みなとの施設

○岸壁(がんぺき)
船を横付けにして、貨物の積みおろしや船客の乗り降りを行うための施設。水深は4.5メートル以上になる。

○物揚場(ものあげば)
500総トン以下の船をとめておく施設で、岸壁よりも水深が浅く4.5メートルに満たない施設。

○桟橋(さんばし)
船をつなぐために、陸岸から突き出した施設。

○エプロン
港の係留施設と建物との間の空き地。

○埠頭(ふとう)
船を横付けにして、貨物の積みおろしや船客の乗り降りを行うための施設。岸壁、物揚場だけでなく、そのまわりにある上屋、クレーンなどの荷役機械などの施設を含めた広い範囲を指す。

○バース
港内で荷役などを行うために船が停泊する水域。係留施設において、船1隻が占める水域を1バースと言う。また船の接岸できる埠頭の数を数える単位にも用いる。

○灯台(とうだい)
港の入り口などにつくられる航路標識の一つ。船に位置を知らせたり航路を指示したりしている。夜でも船が安全に港を出入り出来るように作られている。

○泊地(はくち)
船を安全にとめておくことができる水面のこと。十分な水深と広くて静かな水面が必要とされる。

○航路(こうろ)
船が安全に通れるように浅い海底を掘った、船の通り道。航路があるから大きな船も水深が浅い港に入って来ることができる。
【境港には-9メートルの深さがある第一航路、-14メートルの深さの計画がある第二航路などがあります。】

○防波堤(ぼうはてい)
港の外からの波を弱くして港や船をまもるための堤(海の中に作った石やコンクリートの壁)のこと。

みなとの土木

○三角波(さんかくなみ)
異なった方向の波が交差して生ずる波高の大きい三角上の波。台風圏内や防潮堤及び断崖等の付近で生じやすい。

○消波(しょうは)ブロック
防波堤や岸壁を大きな波から守るため、波を砕いて波の力を抑えるコンクリートブロックのこと。テトラポッドなどがある。

○ケーソン
水中あるいは軟弱な地盤や地下水などの多い所で土木工事をスムーズに行うために用いるコンクリート製の箱。

○二重円筒(にじゅうえんとう)ケーソン
円筒構造により、力が分散することで部材の節約がはかれ、波を一つの面で受けないため作用波力を軽減することができる、20メートルもあるような深い水深でも波消し効果が高い経済的な防波堤。
【実証実験のため全国に先駆けて境港に設置され、現在も防波堤・(沖防波堤)の南端(夢みなとタワー前面付近)にあります。】

○液状化現象(えきじょうかげんしょう)
地震の際に、地下の土と水分が地盤の振動により分離され、地上に水がわき出る現象。特に砂地でおこるケースが多い。

○サンド・コンパクション工法
ゆるい砂層や軟弱な粘性土層の地盤の改良工法のひとつ。地盤中にサンドパイルを立てて、地盤を締め固める方法。強制置換ともいう。

○サンド・ドレーン工法
軟弱地盤の改良方法のひとつ。地盤中に砂杭を打設して、水の通る道を作り、土中の水分の排水を促進(圧密促進)させて、早期に地盤の安定を図る工法。また、砂の代わりに特殊なペーパーや繊維質を使用する場合もある。

○耐震強化岸壁(たいしんきょうかがんぺき)
地震のとき、岸壁が壊れて船が港に入れないようなことにならないように、阪神・淡路大震災クラスの地震にも耐えられるように耐震性を強化した岸壁。
【境港では外港昭和南地区岸壁(-7.5メートル)が耐震強化岸壁になっています。】

○躯体(くたい)
建物の骨組み、強度にかかわる部分。

○PC(プレストレストコンクリート)構造
高い強度を持つように設計されたコンクリート。

○ラーメン構造
「ラーメン」はドイツ語で「額縁の枠」を意味し、ラーメン構造とは、柱と桁が一体になって力に耐える構造のこと。

○径間(けいかん)
橋脚の中心と橋脚の中心の間の距離。橋や梁の支点間の距離のこと。
【江島大橋の中央経間は250メートルあり、PCラーメン構造の橋としては日本一の長さになっています。】

○支承(ししょう)
橋の上部構造(車や人が乗る部分)と下部構造(橋台、橋脚)の接点にあって、上部構造の重さや力を下部構造に安全に伝達する機構のこと。

○支保(しほ)
上部あるいは横からの荷重を支えるために用いる仮設の構造物のこと。

○フーチング
柱や壁(橋台等)の下部にあって、上から伝わる荷重を地盤に低減して伝えるために、接地する面積を拡大した版状(逆T状)の構造物のこと。

○ポンツーン
木、鋼、鉄筋コンクリート等で造った平底の箱船で、桟橋等に用いられる。

○ガット船
海底砂を採取したり、石材などの埋立用資材を運搬する船で資材の積み込み、積み下しにグラブ(鉱石や土砂を入れる容器)を用いる。

○養生(ようじょう)
打込み後のコンクリートをじゅうぶんに保護し、硬化作用を促進させ、乾燥のために生じるひび割れなどができないようにすること。

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