みなとの紹介

・宇野港

 宇野港は、瀬戸内海の中央部、児島半島の基部に位置し、周囲を山と島とに囲まれた、
天然の良港です。
 1909年(明治42年)に鉄道連絡船のターミナルができ、高松航路が開設されて以来、
瀬戸内海上交通の拠点として、発展してきた重要港湾です。
 1930年(昭和5年)に、県内初の開港指定を受けたことで、外国船の入港が可能となり、
岡山県の主要な外国貿易港として、地域のくらしや経済を支えてきました。

 現在も、岡山県の外貿商港としての機能を有し、国内海上輸送を担う岡山港と、
相互に機能を補完しながら、県内企業を支える物流基盤として、発展を続けています。

 また、四国や瀬戸内海の島へ渡るフェリーの往来や、国内外の大型クルーズ船の寄港もあり、
人流・交流の面でも、重要な拠点となっています。


・水島港

 水島港は、岡山県中西部の高梁川河口に位置する国際拠点港湾です。
 背後圏には、鉄鋼、石油精製、石油化学、自動車など、多様な産業が立地する
水島臨海工業地帯を有しており、中国地方で最も多くの港湾貨物を取り扱う工業港です。

 製品出荷額は約3.4兆円で、岡山県全体の44.5%(※)を占め、県内の重要な生産拠点の一つです。
 ※【出典:水島港臨海工業地帯の現状(R2.2 岡山県)】

 港内西側に位置する玉島地区は、公共岸壁を中心とした物流拠点となっており、
周辺企業の、原材料輸入・製品輸出の機能を担っています。
 平成26年に、国際拠点港湾としては全国で初めて、「港湾運営会社制度」による指定を受け、
水島港国際物流センター株式会社が、コンテナターミナル等の一体的な運営を行っています。

 また、港内東側に位置する水島地区は、自動車・石油・鉄鋼関連企業が立地する、
製造業の一大拠点となっています。

 

・岡山港

 岡山港は、旭川、吉井川の河口部に位置する港湾で、児島湾のほぼ全域を港湾区域としています。
 古くから、海運の拠点としての役割を担っており、1964年(昭和39年)に西大寺港、幸島港、
小串港と合併し、重要港湾の指定を受けました。

 旭川河口部の西側にあたる、福島地区は、岡南工業地帯の中枢として、地域の産業を支え、
経済発展に寄与しています。
 また、耐震強化岸壁を有し、岡山市を始めとした背後圏の地域防災拠点として、
安心、安全な暮らしを守るうえでも、重要な役割を担っています。

 旭川河口部の東側にあたる、高島地区は、1968年(昭和43年)から新岡山港の建設が開始され、
小豆島へのフェリー、瀬戸内クルージングの母港として、観光面においても注目されています。

 現在は、内貿施設として、水深5.5m岸壁と、水深7.5m航路の整備が進められています