お知らせ
平成25年度 第1回 実りある学舎 「沿岸域災害とこれからの防護施設のあり方について」
テーマ
「沿岸域災害とこれからの防護施設のあり方について」
- 概要 -
日本は四方を海に囲まれ沿岸域には産業が集中しているが、地震や台風も多く、それによる津波・高潮被害が発生していた。しかし、2011年に生じた東日本における巨大地震による津波は、防波堤・防潮堤などの防護施設を数多く破壊し、太平洋沿岸地域に甚大な被害をもたらし、これまでの防護施設による完全防護という考え方の限界を見せつけた。これをきっかけとして、世界的にも観測網の整備と避難教育を重視するという方向性に急激に変化している。ただし、観測と避難のみでは、当然、沿岸部における資産を防護することが出来ないため、そのような資産を、どこまでの外力まで護る必要があるのか、護る場合には、どのようにして防護施設を設計していく必要があるかを考える必要がある。本発表では、水理模型実験や数値計算を通じて、津波の作用に対する防護施設の性能を示しながら、今後のハード技術のあり方について講演して頂きました。