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【報告】令和元年度 第2回 実りある学舎を開催しました



- テーマ -

 『 港湾施設の維持管理に関する技術開発』

 

- 概 要 - 

 

 物流を支える港湾施設の多くは高度経済成長期に集中的に整備され、現在、係留施設の3割が建設後50年以上経過しており、10年後には6割と急増することが予測されている。

 今後、維持管理・更新費用の急激な増加が懸念され、更新費用の縮減・平準化には施設に必要とされる性能を適切に維持するための点検診断が不可欠である。


 一方、少子高齢化に伴う厳しい財政制約の中、社会インフラ整備への投資は限られており、点検診断の実施が困難な状況で、課題となっている。


 本講演では、港湾空港技術研究所 構造研究領域 構造研究グループ長 加藤絵万 氏を講師にお迎えし、点検者の安全を確保しながら効率的に部材の変状を把握するための新たな技術と、その活用方法などについて、最近の話題をご提供いただいた。

 具体的な事例として、桟橋上部工点検用ROVによるカメラの遠隔操作技術や点検診断支援ソフトによる作図の自動化をご紹介いただいた。また、要望が増えつつあるケーソン式構造物の転用や延命についてもお話しいただいた。


 説明会終了後には、参加者から
 「ケーソン延命化に資する港空研資料が近々発表されるとの情報を得られた。ぜひ読んでみたいと考えている。」
 「床版劣化の話は「広島港海田地区」を取り上げられて、興味深く聞かせていただいた。」
 といった声が聞かれた。

 また、今後聴講を希望するテーマとして
 「港湾におけるICT活用について、発注者側としてもっと具体的な活用状況を説明していただきたい。」
 「AIの活用」等が挙げられた。


■ 講 師:国立研究開発法人 海上・港湾・航空技術研究所
      港湾空港技術研究所 構造研究領域
      構造研究グループ長 加藤 絵万 氏
■ 日 時:令和2年2月12日(水) 14:00~16:00
■ 場 所:中国地方整備局 港湾空港部 会議室
■ 土木学会継続教育(CPD)プログラム認定番号:JSCE19-1580

 

詳細については、イベント情報の「実りある学舎」よりご覧下さい。
過去の開催内容を掲載しています。