HOME > 高潮災害から暮らしを守る

 過去、広島の沿岸部では平成3年の台風19号、平成11年及び平成16年の台風18号等により広範囲な地域で浸水被害を受けてきました。特に平成16年の台風18号では高潮のほか越波による浸水に加え、護岸の倒壊等もあり、浸水被害拡大の原因になりました。
 また、地震についても、市街地の多くが砂質土盤上に広がっているため、地震時の液状化に対して弱い地域となっています。実際、平成13年の芸予地震においても液状化現象が発生しています。
 こうした台風や地震などによる被害を防ぐため、下の図にある箇所で海岸整備事業を行います。これにより台風時の高潮による浸水被害、大規模地震による液状化、津波から市民の生命と資産を守る地域が実現出来ると考えています。


広島港臨海部における高潮対策状況

広島港臨海部における高潮対策状況の図


高潮・津波等に強い海岸を目指して

高潮による浸水や、大規模地震後の液状化とそれに伴う護岸の変状、および津波による被害の軽減を図るため、護岸等の整備を行っています。

鋼管矢板施工状況、上部工施工状況→整備完了した護岸


台風時の高潮とは?

高潮とは、台風や発達した低気圧に伴って、海岸で海面が異常に高くなる現象です。高潮が発生すると海水が堤防を越えてしまったり、台風によって発生した高い波は越波するようなり、背後地が浸水する可能性が高くなりとても危険です。高潮発生の主な要因としては以下の3つがあります。

気圧低下による吸い上げ、風による吹き寄せ、連続して押しよせる大波


地震時の液状化現象とは?

[図1/地震前]
砂粒子がかみ合い安定している状態
液状化とは、水を十分に含んだ暖かい砂地盤が強い地震で激しく揺すられたときに起こる現象です。普通の状態では地盤内の砂粒子が互いにかみ合っているため、砂粒子もその隙間の水(隙間水)も安定しています。

[図2/液状化時]
砂粒子のかみ合いがはずれ泥水化した状態
しかし強い地震が発生するとその揺れで砂粒子の隙間が変形し、中に閉じ込められている隙間水の圧力が高くなります。やがてその圧力が砂粒子のかみ合いの力を超えたとき、砂粒子のかみ合いがはずれます。このとき砂粒子は水中に浮かんだ状態となり、まるで液体のようになります。これが液状化現象です。

[図3/地震後]
砂粒子が再堆積し地盤が沈下した状態
その後、圧力の高くなった隙間水は逃げ場を求めて地表面に移動しますが、その際土砂を伴い泥水となって地表面に吹き出します。結果的に地表面に吹き出した泥水の量だけ地盤は沈下することになります。

地盤が液状化すると建物を支える力がなくなったり、地盤そのものが不均一に沈下することから、次のような被害が発生します。建物の沈下・傾斜周辺地盤の沈下、地盤沈下による床下の空洞化


このページの先頭へ戻る