よくあるご質問

HOME > よくあるご質問 > 港湾の施設の技術上の基準改定について

港湾の施設の技術上の基準改定について

※「Q」をクリックすると回答がご覧いただけます。

国土技術政策総合研究所ホームページで公開されているレベル1地震動は設計に用いてよいでしょうか?

設計に用いて問題ありません。ただし、サイト増幅特性については、同サイトの補正方法が、松、竹、梅の3段階になっており、松から梅になるにつれて精度が悪くなります。松、竹、梅については下記に示す通りです。

 

松:当該地点の強震観測結果によるもの(強震観測地点から2km以内で、かつ標高差30m以内の範囲)
竹:当該地点近傍の強震観測結果をもとに、当該地点の常時微動観測結果より補正したもの
梅:当該地点近傍の観測結果をもとに、全国平均的な傾向をあてはめて推定したもの

 

当該地点が松の場合は、地震観測地点と設計対象施設地点とのサイト増幅特性が類似していることを確認した上で用いることが望ましいです。
竹、梅の場合は、設計を実施するまでに時間的に余裕があれば、当該地点で強震観測を行うことが望ましいです。ただし、時間的な余裕がない場合は、梅については常時微動観測による補正を行うことをお勧めします。
【港湾の施設の技術上の基準・同解説(上巻)P335参照】
【国総研ホームページ: http://www.ysk.nilim.go.jp/kakubu/kouwan/sisetu/

工学的基盤はどのように判断すればよいでしょうか?

工学的基盤については、それよりも下方にある全ての土層が以下のいずれかである土層の上面とします。
・岩盤
・標準貫入試験値(N値)が50以上の砂質土層
・一軸圧縮強度が650(kN/m2)以上の粘性土層
・せん断波(S波)速度が300(m/s)以上の土層
なお、ボーリング調査等で確認する層厚については、特に基準はありませんので、既存の土質調査結果や地層図等をもとに適切に設定することが望ましいです。
【港湾の施設の技術上の基準・同解説(上巻)P330参照】

照査用震度が従来基準の設計震度より低くなっても、これを用いてよいでしょうか?

新基準では、設計地点の特性を考慮した地震波で照査用震度を求めることになっているので、これを用いて問題ありません。ただし、照査用震度には下限値があり、岸壁の照査用震度の下限値は0.05となっています。
【港湾の施設の技術上の基準・同解説(下巻)P956参照】

港湾法第五十六条の二の二第二項ただし書の設計方法の(設計方法)第二条の二項に定めのない施設である設置水深10m以上の施設に対して、国土交通省が定めた設計方法(部分係数法)は適応可能でしょうか?

部分係数の適用は可能です。ただし、設置水深10m以上の施設に対しては登録確認機関による技術基準との適合性の確認が必要になります。
【港湾の施設の技術上の基準・同解説(上巻)P27参照】

新基準では、従来の震度法における重要度係数のような差別化の方法はあるのでしょうか?

新基準ではそのような方法は有りません。

設計供用期間を30年とした場合、新基準に記載されている部分係数は使用可能でしょうか?

例えば通常のケーソン式防波堤の使用性であれば、波浪作用に対する滑動・転倒・支持力の照査において、新基準の部分係数を使用すれば、再現期間50年程度の波に対して、過去設計・建設された防波堤が有する平均的な安全性水準(破壊確率が1%程度)が確保されることになり、これより使用性が確保されているとしています。
ご質問の場合、設計供用期間を30年にし、設計供用期間中の設計波の襲来可能性をこれまでの防波堤とそろえるのであれば、設計波も30年になりますが、上記の部分係数を使用すれば、再現期間50年程度の波に対して、確率破壊が1%程度の安全性水準が達成され、要求性能であるところの使用性を確保していることになり、部分係数の適用は問題ないと考えますが、過大設計となっている可能性も考慮しておく必要があります。ただし、設計供用期間は、設計者の判断により設定することになっており、設計供用期間を標準的な年数よりも増減させる場合は、設計者が同時に説明責任を果たすのが原則です。なお、国際標準であるISO2394で公共構造物は50年という考え方が示されており、新基準の付属書においてもこの情報を掲載しています。
【港湾の施設の技術上の基準・同解説(上巻)P78参照】

岸壁などは、耐震強化施設の耐震基準は明確になっていますが、旅客ターミナル関係(岸壁、桟橋、ターミナル等)の耐震基準等は明確に位置づけられているのでしょうか?

旅客ターミナルの耐震強化施設としての要求性能は規定していません。しかし、その岸壁の地震後に求める要求性能が、緊急物資輸送に対するものであれば、基準 に記載されている耐震強化施設の要求性能、性能規定を満足することが必要になります。ただし、要求性能が旅客の輸送に対するものであれば、今のところ基準に記 載は無いので、設計者の判断で、その要求性能及び性能規定を設定することになります。
【港湾の施設の技術上の基準・同解説(下巻)P937参照】