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2018年度

【報告】平成29年度 第2回 実りある学舎を開催しました。

  
           

- テーマ -

 『 ジャケット式構造の設計・製作・施工 』

- 概 要 - 

 ジャケット(Jacket)構造は、特に日本国においては石油関連に限らずシーバース、ドルフィン、                                                                                                                防波堤、桟橋、観測塔などにも適用され、羽田空港では洋上滑走路を支える構造として採用され                                                                                                                ている。最近では、東京スカイツリーのような陸上の鋼管構造や、杭で海底に固定せず重力式や                                                                                                                サクションの基礎を持った鋼管骨組の風車基礎などにも採用されてきている。

 本講演では、一般的な港湾土木工事では経験出来ない「ジャケット式構造の設計から工場製作」                                                                                                                についての理解を深めるため、具体的、実務的な設計手法と施工管理の要点の紹介があった。

 ジャケット式構造の特徴としては、設計においては鋼管格点(荷重集中点)の強度確保(設計)                                                                                                                が設計上重要であり、施工性においては主要部材を工場製作することにより、主要部分の現地施                                                                                                                工が短期間で完了することである。一方では、創意工夫のし甲斐のある構造形式で、柔軟度が高                                                                                                                い構造であることも特徴としてあげられる。

 設計上の特徴としてあげられる鋼管格点については、一般的な骨組み解析プログラムだけで無                                                                                                                く、格点を別途解析する必要があり、その形状に合わせマニュアルに沿って解く方法を示しなが                                                                                                                ら、近年はスカイツリーのような特に複雑な格点ではFEM等で解析することもあるという解説                                    があった。

 施工管理に関しては、格点部の部材を連結する溶接の重要性を疲労破壊の実例や溶接部のエコー                                                                                                                検査の重要性など実務的な内容の事例を挙げての解説があった。

 以上のとおりジャケット式構造の設計はマニュアルに沿って順々に設計していくタイプのもの                                                                                                                では無いので難しいということ、鋼管格点の設計・施工には留意すること、ジャケットは柔軟性                                                                                                                のある構造形式なので創意工夫の余地が大きいこと等、ジャケット式構造の港湾施設を築造する                                                                                                                にあたっての留意点を簡潔に説明いただいた。 

 説明会終了後には、参加者から「ジャケットにおける鋼管格点の重要性が理解できた」「基本                                                                                                                構造はあるが、設計者の発想により自由に設計できるものであることが理解できた」「溶接の重                                                                                                                要性が認識できた。過酷な溶接工が今後育つのか心配。ロボット化はできないのか」といった声                                                                                                                が聞かれた。

 また、今後聴講を希望するテーマとして「港湾における生産性の向上とそれに対する発注者の                                                                                                                考え方」や「新港湾基準」等が挙げられた。

 

■ 講 師:一般財団法人 沿岸技術研究センター
       審議役 小島 一雄 氏                                                         ■ 日 時:平成30年2月16日(金) 14:00~16:00                                                         ■ 場 所:中国地方整備局 港湾空港部 会議室                                 ■ 土木学会継続教育(CPD)プログラム認定番号:JSCE17-1335

 

詳細については、イベント情報の「実りある学舎」よりご覧下さい。
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