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●瀬戸内海総合水質調査で観測を実施している項目

透明度
透明度は、透明度板(セッキー円板)とよばれる直径30cmの白色円板を水面から識別できる限界の深さをmで表したもので、水の濁りの程度を表す指標です。
透明度は主に湖沼、海洋などの水深の大きい水域で測定されています。
水 温
水温は、水中に溶解している物質の化学的変化や生物の活動と密接な関係があるので、水質に大きな影響を与えます。(単位:℃)
また、水温を測ることはその水の起源-河川水、地下水、伏流水、温泉、湖沼水、排水など-を判定する要素となります。
pH(水素イオン濃度)
水の酸性、アルカリ性の度合いを示す指標で、水素イオン濃度の逆数の常用対数で示しています。0〜14の範囲で、7が中性、7より大きいとアルカリ性、7より小さいと酸性であることを表します。pHの急激な変化は、有害物質の混入等異常があったことを示します。
海水のpHは概ね8.4程度、河川水のpHは概ね7.0程度であり、水産用水としては、海域ではpH7.8〜8.4の範囲が適しているといわれています。
DO(溶存酸素量)
水中に溶解している酸素量をいい、空気中から溶け込む酸素と、水中にいる藻類から排出される酸素からなります。
魚介類が生存するためには、3mg/L以上の溶存酸素が必要といわれています。
塩 分
正確な定義ではないが、海水の塩分は海水1kg中に溶解している固形物質の全量に相当しています。一般的には、実用塩分と呼ばれる海水の電気伝導度を測定して塩分に換算した値を用いており、単位はありません。水温と同様海水の状態を表す最も基本的な項目であり、河川水の広がりや、外海水との交換状況を表す指標などとなります。
濁 度
水の濁りの程度を表す指標で、精製水1L中に標準物質(カオリンまたはホルマジン)1mgを含む場合と同程度の濁りを濁度1度(または1mg/L)としています。
水に食塩や色素を溶かしても透明ではありませんが、粘土粒子が水中に浮遊してくると濁って見えます。すなわち、濁りの原因は粘土粒子やプランクトンなどの不溶解性微粒子で、濁度はSSとよく似た指標といえます。しかし、SSが同じであっても粒子の種類や大きさによって濁度は異なるため、両者の間に常に相関関係があるとは限りません。
SS(浮遊物質量)
粒径2mm以下の水に溶けない懸濁性の物質をいい、粘土鉱物に由来する微粒子が普通ですが、他に動・植物プランクトンの有機物質も含まれています。
通常、高い数値ほど濁っていることを示します。
COD(化学的酸素要求量)
水中にある酸化されやすい物質(藻類、浮遊物質等)が、酸化剤により酸化される時に消費される酸素の量をいい、湖沼、海域の汚濁を表す場合の代表指標として使用されています。
通常の場合、その酸化剤には過マンガン酸カリウムを使用します。
BODが水中の生物の活動によって消費される酸素量をいうのに対し、CODは化学的に消費される酸素量をいいます。
CODは河川には環境基準値はなく、湖沼・海域に定められています。
全窒素(T-N)
全窒素は、窒素化合物全体のことをいいます。窒素は、動植物の増殖に欠かせない元素で、富栄養化の目安となります。
全窒素は河川には環境基準値がなく、湖沼・海域に定められています。
全燐(T-P)
全燐は、リン化合物全体のことをいいます。リンは、動植物の増殖に欠かせない元素で、富栄養化の目安となります。
全燐は河川には環境基準値がなく、湖沼・海域に定められています。
NO2-N(亜硝酸態窒素)
亜硝酸態窒素は、主にアンモニウム態窒素の酸化によって生じますが、きわめて不安定な物質で、好気的(溶存酸素濃度が高い)環境では硝酸態窒素に、嫌気的(溶存酸素濃度が低い)環境ではアンモニウム態窒素に、速やかに変化します。したがって、亜硝酸態窒素を検出するということは、し尿や下水による汚染を受けてから間もないことを示します。
NO3-N(硝酸態窒素)
種々の窒素化合物が酸化されて生じた最終生成物で、自然の浄化機能の範囲では最も浄化が進んで安定した状態といえますが、他の無機態窒素と同様に富栄養化の直接原因となります。
NH4-N(アンモニア態窒素)
アンモニア態窒素は、主としてし尿や家庭下水中の有機物の分解や工場排水に起因するもので、それらによる水質汚染の有力な指標となります。アンモニア態窒素が検出されるということは、汚染されてから間もないか、有機汚濁の程度が大きいために溶存酸素が欠乏していることを示します。
PO4-P(リン酸態リン)
リン酸態リンは無機態窒素と同様に富栄養化の直接原因となります。その起源は、自然的負荷によるものはごくわずかであり、ほとんどが農薬、肥料、家庭排水、工場排水といった人為的な負荷です。近年、家庭用洗剤が無リン化されたことにより、低濃度となっています。
クロロフィルa
葉緑素の一種であり、あらゆる植物性プランクトンに含まれています。
水中のクロロフィルaを測定することによって、水中に存在する植物性プランクトンの相対的な現存量を知ることができます。
フェオフィチン
クロロフィルの分解産物で、クロロフィル中のマグネシウムが2個の水素で置換されたものです。藻類が死ぬとクロロフィルはフェオフィチンに変化します。
通常の吸光光度法による測定ではクロロフィルとフェオフィチンaを区別できないため、いわば生体と死体を一括して測定していることになります。クロロフィルaとフェオフィチンを分別測定する方法には、Lorenzenの方法などがあります。

●底質項目

強熱減量(IL)
試料を強熱(約600℃)した際に生じる減少質量です。底質中の有機物含量の指標として用いられます。
含水率
土壌に含まれる水分重量を湿土重量に対する百分率で表したものです。水分重量は一般に湿土を105℃で乾燥した減量とします。
pH(水素イオン濃度)
底質の酸性、アルカリ性の度合いを示す指標で、水素イオン濃度の逆数の常用対数で示しています。0〜14の範囲で、7が中性、7より大きいとアルカリ性、7より小さいと酸性であることを表します。
硫化物
底生動物の生息阻害物質の指標となります。硫化物は生物の成長や生息に害作用を及ぼし、「水産用水基準」では0.2mg/g以下の基準値が設定されています。
COD(化学的酸素要求量)
底質中の有機物含量の指標の一つです。酸化剤で化学的に酸化したときに消費される酸素量を表します。数値が大きいほど底質中の有機物質量が多いことを示します。
全窒素(T-N)
試料中に含まれる窒素化合物の窒素分濃度を表す指標です。底質中の有機物含量の指標の一つとして使われます。
全リン(T-P)
試料中に含まれるリン化合物のリン分濃度を表す指標です。底質中の有機物含量の指標の一つとして使われます。

●一般知識

環境基準
国や地方公共団体が公害防止対策を進めるために、環境の質をどの程度のレベルに維持しておくことが望ましいかという目標値をいいます。
環境基本法によって、大気汚染・水質汚濁・土壌汚染・騒音・ダイオキシン類について定めることとされています。
水質汚濁に係る環境基準は平成25年に改正され、人の健康の保護に関しては28項目・生活環境の保全に関しては、河川8項目・湖沼10項目・海域10項目の基準が定められています。
富栄養化
内湾などの水の出入りや交換が少ない水域において、窒素やリンなどの栄養塩類の濃度が増加することをいいます。特に、肥沃な土壌や人間活動が盛んな地域を背後地に抱える水域では、豊富な栄養塩類が流入してくるために富栄養化が進み、藻類が大量発生し、赤潮とよばれる現象が生じます。さらに藻類の死骸が沈殿して堆積し、それが分解されるときに酸素を消費するのでしばしば底層水の溶存酸素量が欠乏します。


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